肝付町(旧高山町)池之園集落に伝わります「池之園八月踊り」について、保存会会長の富永洋一様にお聞きすることが出来ました。
 「池之園八月踊り」は、由来ははっきりしませんが 同集落の八月踊りは、300年以上の歴史をもつ、豊作を祈願して行われる水神祭です。八月踊りは鹿児島県大隅半島では以前約70ほどの部落で行われていました。しかし、今は数ヶ所で行われるだけになっています。
 1950年代までは定期的に開かれていましたが、1960年代以降は少子化・高齢化・踊り手不足や、一年のうちに集落内で不幸があった場合は中止になるなど、いろいろな決まり事があった為披露出来ない年が続きました。しかし、伝統を末永く守っていきたいという集落民、皆さんの思いが強く、習わしの見直しを決めて2009年(平成21年)10月4日に17年ぶりに披露されました。
当日、踊り手は浴衣に笠をかぶり 引き継がれている7曲の三味線の音に乗って優雅に舞われたそうです。また、集まった集落の方々も、久しぶりに行われた催しに「なつかしい」「元気をもらった」などの声があったとのことでした。
 今回、お話をして頂きました富永会長には、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「池之園八月踊り」の皆さんです)

扇寿堂
senjudou

                            
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