薩摩郡さつま町柏原地区に伝わります「秋津島舞(アケスメロ)」について、保存会会長の田平道夫様にお聞きすることが出来ました。
「秋津島舞(アケスメロ)」は、今から三百数十年前 豪族大前氏・渋谷氏・祁答院氏と移り変わる合戦の絶え間のない時代から、やがて島津氏が薩摩を治め、勢力を拡大しようとする頃より、武士としての絆を確かめ合い、武士の踊りとして踊られ、出陣前には神前に士気を鼓舞し、必勝祈願、合戦後は凱旋の祝いとして長矢旗と共に踊られてきました。また、幕末より五穀豊穣・祈願感謝の秋祭りとして9月に古紫尾神社・南方神社(諏訪神社)に奉納後、祁答院 渋谷良重墓前で踊ったそうです。
秋津島舞「アケスメロ」は、大正末期より途絶えていましたが、復活の気運が高まり保存会が結成され、昭和54年に「さつま町柏原区秋津島舞保存会」が復活。柏原区文化祭・町民祭(旧鶴田町)・各種祝い事等で踊られましたが、踊り子の減少などにより一時途絶えたものを、指導者の熱意・区民の協力・踊り子の意気込みにより、小中高生が大人に交じり継承されています。
 田平会長のお話によりますと、現在 人手不足も懸念されますが、絶やすことなく後世に伝えていきたいとのことです。
 今回、お話をして頂きました田平会長には、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
(写真は、上の左が「第1回さつま郷土芸能祭」、右と下が2013年自慢館、鍋祭りの時のです)
               

扇寿堂
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