薩摩郡さつま町平川の母ヶ野(ほがの)集落に伝わります「母ヶ野鷹踊り」について、保存会会長の橋之口忠介様にお聞きすることが出来ました。
 昔は、山神社に奉納されて踊られていましたが現在は4年に1回、 大薄下棒踊り・母ヶ野鷹踊り・上平川鎌手踊り・北原棒踊りの順番で踊られます。
 「母ヶ野鷹踊り」は、遠く江戸時代の頃より母ヶ野集落に踊り継がれていたようです。
 藩制時代の狩猟は、武士の武術の修練と領民の動向を観察する目的で行われました。この時農民を勢子に加え奉公させ、この鷹狩の様子を踊りにして、お祭りや殿様の領内見廻りなどの時に踊り武運長久・領国の安穏・領民の安全を祈り、時には勇壮にときには優雅に踊り鷹を飼いならす様子を踊りにしたと云われています。
 この踊りは、三味線・太鼓・拍子木の三つの楽器に合わせて踊ります。踊り子は、鷹方踊り手と飼差し方踊り手の同数で踊ります。最近は、祝賀会などイベントに出場しています。
「過疎で高齢化の進む農村に今でも細々と踊り継がれています。」とのお話です。
 今回、お話して頂きました橋之口会長には、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「母ヶ野鷹踊り」と山神社です)
                       

扇寿堂
                      senjudou

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