鹿児島市東桜島町に伝わります「桜島・島まわり節」(市無形民俗文化財)について、下田様にお聞きすることが出来ました。保存会長は竹元幹生氏で松岡ミス子さんが踊りの指導をされているそうです。
 「桜島・島まわり節」は、大正3年の桜島大噴火以前には全島一周船こぎ競争の男衆を励ます為の女子だけの勇壮な踊りだったそうです。現在は、東桜島保育園・小学校・中学校が合同で行われる運動会や催し物などに呼ばれて踊られます。
 全島一周の島廻りの行事は、豊臣秀吉の朝鮮征伐に島津氏が参加した頃から始めたといわれ、昔は一月二十日、青年男女が神社を参拝しつつ島廻りをしたのが始まりで、後には八月の彼岸の入りに(大正の初めは中日、9月24日)長谷浜を起点として部落別に競争船を造り、これで島一周の競争をしました。 大正3年の噴火まで続きましたが、大隅半島と陸続きになり一周することが出来ず、しばらくは村の人々が名残を惜しんで黒神往復や新島回りをしていましたが、昭和の時代この行事はなくなってしまいました。
 当時、その船は今の定期船より速く、二時間半くらいで1周したといわれています。
 上記のように「桜島・島まわり節」は、途絶えていた時期もありましたが、昭和50年に復活し昭和52年には市の無形文化財に指定されています。
 子供達は、運動着を着て踊っていますが、昔踊っていた時のように着物まで揃えて踊り伝えて行きたいとの事です。
 今回、お話して頂きました下田さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「桜島・島まわり節」と昔の保存会の皆さん、練習風景です)
                             

扇寿堂
                            senjudou

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