志布志市の田之浦地区に伝わります「田之浦山宮神社神楽」について、山宮神社宮司の内山幸夫様にお聞きすることが出来ました。
 山宮神社で毎年2月の第1日曜日に行われる春祭は「ダゴ祭り」といわれており、氏子である田之浦地区の12の集落から一本づつダゴ(長さ1間半ばかりの青竹の頭部をわら縄で巻き、割竹にさした紅白の餅(米の粉で作った)で花のように飾ったもの)が、神社に持ち寄られ社殿に奉納されます。
 このダゴは、神事の終了後に無病息災・五穀豊穣を願って参拝者に配られますが、人々は競ってこれをもらいうけ焼かずに食べたり床の間に飾ったりします。
 「神舞」は、この祭りの中でダゴの奉納と共に古くから行われていましたが、昭和17年より途絶え昭和58年地区の有志によって復活されました。現在は、田之浦山宮神社神楽保存会によって伝承されています。
 昔は33段が舞われたと伝えられていますが、現在では「四方鬼神舞」「彦舞」「杵舞」など24段が復活奉納されています。
 この神舞で着用される麻の舞衣(めぎぬ)は、この地方の特産品であった志布志織を使用しています。
 (田之浦山宮神社解説文より)
 ダゴ祭りの後に奉納される神舞は、一年の豊作を祈念する農耕の祭りです。
 いろいろお話して頂きました宮司の内山さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
(写真は「山宮神社神楽」と山宮神社です…右は「四方鬼神舞」)
                      

扇寿堂
                     senjudou

 
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