薩摩川内市樋脇町塔之原集落に伝わります「塔之原一区太鼓踊り」について、保存会の小原一文様にお聞きすることが出来ました。
 「塔之原一区太鼓踊り」保存会で継承してきている花尾楽は、鹿児島市郡山町花尾神社に毎年奉納されている大楽(花尾の太鼓踊りは2007年6月12日に紹介)と同型のものです。「塔之原一区太鼓踊り」は、この花尾楽を明治の初年 塔之原一区の住人金貝(かなげ)藤次郎氏・百木野作市氏など先輩が花尾に行き師匠を導入して若衆に練習させたのが始まりで、以後毎年町内にあります諏訪神社の夏の祭典日に奉納してきています。戦後は、後継者難も手伝って途絶えがちとなっていました。昭和60年4月樋脇町観光桜まつりを契機に当時の区長、伊地知武直氏をはじめ有志の方々の呼びかけにより区の太鼓踊りとして復活したものです。
 この踊りは、太鼓・鉦・三本矢旗・入太鼓・花笠・木刀を身につけ、装束は陣笠・脚絆にわらじといった完全な軍装の模倣姿で踊る勇壮な舞楽です。
 現在は、後継者不足で、大人・小人がいっしょになって踊っています。
 今回、いろいろお話頂きました小原さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
(写真は「塔之原一区太鼓踊り」と保存会の皆さん・諏訪神社です)
                       

扇寿堂
                     senjudou

158.7:250:154:210:129:P1010003-08.02.05.JPG:left:1:1::
218.8:250:156:210:131:P1010004-08.02.05.JPG:center:1:1::
192:210:158:0:0:P1010006-08.02.05.JPG:right:1:1::