鹿児島市岡之原町花野(けの)集落に伝わります「花野棒踊り」について保存会会長の中間隆志様にお聞きすることができました。
 棒踊りは、島津義弘公(17代)が朝鮮征伐から凱旋の帰路、棒術を踊り化したもので、農村で戦いに備えて青年たちを鍛錬するためにはじめられたものであると伝えられています。
 踊りは、扇子と刀を持って踊る「手踊り」(ウッゴドイ)、三尺棒・六尺棒・鎌を持って踊る「さやま棒」と「抜き切り」、六尺棒だけで踊る「ヒラサ棒」、鎌と六尺棒で踊る「六人棒」があります。武の国「薩摩」を象徴する勇壮活発で激しい打ち合いの踊りです。
「手踊り」(ウッゴドイ)は、扇子と刀を持って左右20人位で踊  る勇壮な中にも美しい武士踊りです。
「さやま棒」は、鎌2人・三尺棒4人・六尺棒2人の8人一組で踊  ります。
「抜き切り」は、人数持ち物は さやま棒と同じで、踊りの型  が異なり、激しさが加わります。
「ヒラサ棒」は、六尺棒で12人一組で打ち合い蹴り合う踊りで  す。
「六人棒」は、鎌2人・六尺棒4人で前後左右に激しく打ち合う踊 りです。
 この棒踊りは、毎年3月18日に近い日曜日に花野南方神社に奉納されます。
 今から40年程前までは青年団活動として15歳以上の男達が踊ってきましたが、今では青年団も存在せず地域住民が一体となって棒踊り保存会を結成し、小学校4年生以上を交え60歳代までの男達で棒踊りが保存されています。
 この度は、詳しいお話をして頂きました中間会長には、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「花野棒踊り」と花野南方神社です)
                      

扇寿堂
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