今回は、阿久根市波留(鹿児島県)に伝わります県指定無形民俗文化財の「神舞」(かんめ)について保存会会長の上脇 久様にお聞きすることが出来ました。
 この「神舞」の由来はさだかではないですが、今から200年以前にすでに行われていたということです。それは、鬼神舞に使用する「鬼神面」の由来からわかるそうです。
 藩政時代8年目ごとの波留村庄屋の交代期に行われた五穀豊穣を祈った豊年祭で、現在も引き継がれています。
 この舞は幼児の露払いに始まり瓶舞・弓舞・剣舞・田之神舞・将軍舞と続き、鬼神舞で終わる七つの舞から成っています。
ただ、この舞を行うには極端に死者を嫌い、また踊手たちは1週間完全に家族との交渉を絶って宮籠りの厳しい戒があり、その他いろいろな制約やおきてに従って「神舞」を奉納してきました。
 特に最後の鬼神舞は、南方神社に伝わる鬼神の面をつけた勇壮なものです。神舞のクライマックスとも言うべき鬼神舞において、岩戸から太陽(大神)の登る場面で鬼神が小躍りして合掌する舞にこの鬼神舞が自ら喜び笑うと言い伝えられています。
祭りは8年ごとの旧暦7月28日に行われます。
 この度、詳しい資料とともにお話をお聞きすることが出来ました保存会会長の上脇様には、大変ありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。
「一部、阿久根市教育委員会資料より」
(写真は神舞と南方神社・お籠り堂「工事中でした」)
                       

扇寿堂
                      senjudou

 
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