薩摩川内市東郷町に伝わります「本俣兵六踊り」について、保存会会長の渕脇 恵様にお聞きすることができました。
「本俣兵六踊り」の由来は、戦後間もない昭和24年(1949年)に東郷町五社から小原氏と川畑氏のお二人に指導をお願いして発足しました。初披露は昭和24年9月25日の藤川天神秋の大祭に奉納されました。毎年、昭和30年代前半まで踊られていましたが踊り手が少なくなり自然と消滅しました。その後、何度か復活に向けて動きがありましたが復活できませんでした。
 それから35年経った平成4年(1992年)に、故井手口浪夫(当時校区公民館長)さんが本俣の有志に呼びかをして平成4年9月24日見事復活できましたが、また8年休止してしまいました。そして、平成12年(2000年)4月に前保存会会長の田代重俊氏の働きによって組織を新たに発足し現在に至っています。毎年、藤川天神臥竜梅祭りで披露しています。
 「本俣兵六踊り」は、南九州各地に伝わっている兵六踊りと内容はほぼ同じで、吉野ヶ原の中ほどに、狐・狸など異形類の化け物が往来の人をたぶらかし、坊主にするという。そこにやってきた兵六が、化け物退治に行くということになると云う話です。
 今後、「本俣兵六踊り」は長い間地域外で披露していないので、地域外で披露する機会を捉え会員(現在34名)の意識と演舞の向上につなげたい。また、薩摩川内市には兵六踊りが4団体あるので、計画で実現していない鹿児島県兵六踊り披露会を実現に向けて活動したいそうです。
 今回、お話をして頂きました淵脇会長には、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「本俣兵六踊り」と「藤川天神」です)
                              

扇寿堂
                             senjudou

 
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