鹿児島県垂水市二川地区につたわります「二川棒踊り」(鎌踊りとも言う)について、自治公民館副会長の隈崎昭則様にお聞きすることが出来ました。
 「二川棒踊り」は、以前は旧暦の2月初め初猿(申)の日に行われていましたが、現在では初猿(申)に近い前の日曜日に2月祭りとして行われます。また、飯牟礼神社(地区民の氏神)の春祭りとして、農作物の豊作と家内安全無病息災を祈願して奉納されます。
 始まりは、今から400年近く前頃からと想われます。この踊りは、島津義弘公が農民の志気高揚のために朝鮮から持ち帰り伝えたとの説や、開田時の人夫激励とか、示現流の流れをくむものだなど、諸説がありはっきりしたことは分かっていませんが古くから踊り伝えられてきました。
 戦争が、激しくなった昭和15年頃以降中止され、終戦後7年ぐらい続けられましたが、青年達が少なくなり、一時中断しました。しかし、昭和54年から二川部落振興会の一二三会の会員達が中心になり復活しました。そして、郷土芸能保存の意味から、子供達に継承することになり小学校の4・5・6年男子児童と中学生も踊ることになりました。この棒踊りは、祭りの3週間ぐらいから踊りの稽古を始め、約1週間の特訓練習をして祭りにそなえます。
 服装は、ナタの者はユカタに白タスキ、鎌の者は袖襦袢に赤タスキ・色物の帯(こしひも)3〜4本を付けて、ダテマキを回し白鉢巻・わらじばきの姿で踊りが始まります。
 奉納のあと世話役の人に報告して、集落の振興会の集会場で踊り、各家庭を1軒1軒踊りまわります。「現在は、歌を唄う人が3、4人いますがもう少し人数が欲しい」と言う事でした。
 今年(平成20年)の10月5日の牛根小の運動会でも棒踊りが披露されました。この日の為に、市外に在住の方が30数名も帰ってきて手伝いや、踊りを踊ってくれたそうです。
 今回、お話頂きました隈崎さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「二川棒踊り」と飯牟礼神社です)
                      

扇寿堂
                     senjudou

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