志布志市安楽地区に伝わります「安楽正月踊り」(県指定無形民俗文化財)について、校区公民館館長の吉松弘文様にお聞きすることが出来ました。
 「安楽正月踊り」は、毎年2月に行われる志布志の山宮神社・安楽(やすら)神社の春祭に行われる芸能です。この春祭は、その年の豊作を祈願して行われるお祭りです。毎年2月の第2土曜日に、山宮神社、翌日曜日に安楽(やすら)神社で行われます。
 1日目の山宮神社では、神社に奉納したあと紫祭り、稲を思わせる竹串を境内に植える「お田植」という行事、そして境内では、下はモモヒキ、上は黒の紋付羽織、頭には御高祖頭巾をつけ白鉢巻を締め、手甲脚絆などを付けて踊る「正月踊り」があります。その後「浜処下り」(はまどくだり)が行われます。そして、庭廻りといって八集落を踊りまわる行事が行われます。
 2日目は、安楽神社で境内を田に見立てて木製の鍬で田を耕す「田打ち」、牛面を被ってモカを引く「牛使い」、種籾をまく「種まき」、4人の神職がモロムギとイヌカヤの実のなった枝を束にして舞う「田植祭」、田を打つかぎで「かぎ引き」があり、正月踊りが踊られます。そして、老人ホーム(賀寿園)を慰問し、庭廻りで残り四集落を踊り回ります。
 平成21年は、2月14日、15日に行われます。吉松さんのお話では「青年の方々も協力してくださるので踊り手不足はありません」とお話されていました。この2日間、安楽地区は祭りでにぎわいます。
 今回、お話をして頂きました吉松さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は、「安楽正月踊り」と山宮神社・安楽神社です)
                       

扇寿堂
                      senjudou

 
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