伊佐郡菱刈町田中集落に伝わります「薬師ウッベ」(町指定無形民俗文化財)について、保存会会長の福元弘道様にお聞きすることが出来ました。
 1350年(観応元年)代頃から、古代劇(ドラマ)化されたのが、薬師牛舞(やくしうっべ)とされ、大国主命(おおくにぬしのみこと)、小名彦名命(おなひこのみこと)の神話と習合一体化しており、両神は国造りの農業神として、また医療神として松原神社に祭られています。
 「薬師ウッベ」(薬師牛舞)は、昔から松原神社に伝わる祭行事で、毎年三月八日社殿内で祈願祭の後、境内で奉納されていました。現在は、3月8日に近い日曜日に奉納されています。
 松原神社は、旧小苗代薬師堂とよばれ、伝教大師(最澄)(767年〜822年)自作の本尊を祭る薬師堂で、薩摩国・日向国・大隅国の三州三大薬師に数えられていました。
 戦後、後継者難で途絶えていましたが昭和63年3月、青壮年部が中心となり「集落の団結 示そう伝統行事の復活を」のスローガンを掲げ、34年ぶりに復活させ、現在定期的に奉納されています。
 今回、お話をして頂きました福元会長には、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「薬師ウッベ」…(画像が悪いです)と松原神社です)
                       

扇寿堂
                      senjudou

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