薩摩川内市樋脇町塔之原集落に伝わります「樋脇武士踊り」について、保存会の猿渡美親様にお聞きすることが出来ました。
 武士踊りは、歴代薩摩藩主ゆかりの地 加世田・加治木・樋脇に残っているようです。藩内最大の行事または、非常時の時に催され、民政の安定と武士の士気高揚のため行われたものであります。
 「樋脇武士踊り」は、樋脇郷創設当時の藩主、島津十八代家久公の功績をたたえ、分霊の許しを得て玉渕寺に安置し菩提寺とし、公の命日7月23日に大施餓鬼(禅宗の行事)が施されました。この時、第十九代光久公が父君の尊位(従三位中納言)礼拝の為来郷されて、郷土に武楽を奉納させられたのが樋脇武士踊りの始まりと云われています。
 踊り手は、塔之原二十二集落の男子青壮年によって構成され、4〜5年おきに踊られていましたが昭和31年から約20年間の断絶がありました。その後、武士踊保存会の結成により昭和50年に復活し 3〜4年おきに三島神社に奉納して町内外の主要行事に踊られています。
 猿渡さんのお話によると、踊り子が大人数(大人20名・小人20名)で踊るので踊り子を整えるのに大変苦労しているということです。
 今回、資料とお話をして頂きました猿渡さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「樋脇武士踊り」と保存会の皆さん、三島神社です)
                        

扇寿堂
                       senjudou

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