姶良町(鹿児島県)住吉集落に伝わります「住吉の金山踊り」(町指定無形文化財)について、保存会の瀬戸口一郎様にお聞きすることができました。
 この「住吉の金山踊り」は、宝永の頃(1700年初期)摂津国住吉神社の祭司であった金山右衛門尉昌兼が、帖佐郷住吉に滞在していたとき島津吉貴が霧島神宮改築の上棟式に、金山昌兼を呼んで踊りを奉納させたのがはじまりとされています。(金山踊りは「かなやまおどり」と読みます。)
 以来 住吉神社では、五穀豊穣・牛馬の無病息災を祈願して奉納されてきました。古老の話では、明治中期から大正初期の頃には住吉神社の祭事、隣接する黒島神社の祭事などに奉納されたと云われています。最近では昭和36年12月姶良町役場庁舎落成記念式典で披露されて以来中断されていました。昭和50年3月住吉地区の若者達が中心となり貴重な郷土芸能を復活させよう呼びかけ、ようやく踊りの再現に成功しました。そして、早速 住吉神社・住吉池水神・新照寺に奉納されました。昭和51年7月、町の無形文化財に指定されています。
 金山踊りの踊り子は、12人ないし14人で編成しますが偶数であればそれ以上何人でも良いとされています。かすりの筒袖にたすきがけ、尻つぶりの出で立ちで顔には化粧をして、白の鉢巻を結び、右手に五輪の錫杖左手に曲刀をもって唄に合わせて躍動するように踊ります。また、この踊りには、余興として牛踊りが付随します。古来この地区の耕作は牛が主役でした。
 住吉神社に奉納されています。そして、町の文化祭や敬老会などで踊られています。
この度は、瀬戸口さんには詳しい資料を頂き、またいろいろ教えて頂きまして本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
(「住吉の金山踊り」(姶良町歴史民俗資料館より)、保存会の皆さんと住吉神社です)
                      

扇寿堂
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