鹿児島県大口市篠原集落に伝わります「篠原ウバッチョ踊り」(市指定無形民俗文化財)について、保存会会長の松ヶ迫憲二様にお聞きすることができました。
 この「篠原ウバッチョ踊り」は、今から75年ほど前に伝わったと云われています。毎年8月中旬の土曜日に諏訪神社に奉納して行われ、五穀豊穣・無病息災を祈願して踊られます。一説によると菱刈の湯之尾(鹿児島県伊佐郡)の方から伝わったと云う説もあります。
 ウバッチョ踊りは、数名の鉦隊とその2倍以上の太鼓隊とからなります。衣装は、鉦隊は着物と袴を着け笠(スゲンカサ)を被り、太鼓隊は胸に太鼓 背中に矢旗を背負い足にシュロの木の皮を巻きつけます。踊りの様子は、公民会の年中行事を司るところの頭屋宅から道鉦をつきながら諏訪神社まで行進し、神社の境内では鉦隊を中央内側に外側に太鼓隊を配列し踊りを始めます。
踊りは全体として円形の体制を作り鉦隊を内側、太鼓隊を外側に配置して太鼓隊が時計回りに鉦隊が逆回りに踊ります。踊りは3パターンから構成され、これら一連の踊りを踊って終了となります。終了時には元の隊形に戻ります。
 「ウバッチョ」は大バラ太鼓→ウデラデコ→ウバッチョ→オバッチョという変化によるかと考えられます。ウバッチョは「ウ」に重点があり腹太鼓の大きい様を強調しているのであります、しかも大バラ太鼓のちょっと滑稽味をおびた姿をいかにもよく表現したものです。(篠原ウバッチョの由来 市来邦春氏より)
 今回は、資料と写真を頂き、さらにいろいろお話をお伺いして松ヶ迫さんには、本当にありがとうございました。今後とも、またよろしくお願いします。
( 写真は「篠原ウバッチョ踊り」と諏訪神社です。写真がボケてすみません。)
                      

扇寿堂
                     senjudou

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