薩摩川内市高江集落に伝わります「高江町太郎太郎踊り」(県指定無形文化財)について保存会の池上 透様にいろいろお話をお聞きすることが出来ました。
 「高江町太郎太郎踊り」は、南方神社の春祭に伴う芸能として毎年三月の第一日曜日に、五穀豊穣・安産・無病息災を祈願して奉納される農耕劇です。本来、上高江の志奈尾神社で奉納されていましたが、明治四十四年に合祀されて以来南方神社で奉納されています。
 神事のあと、子供たちの「タロタロー ウショヒイテケー」という掛け声で始まります。主人公のオンジョ(祖父)テチョ(父)太郎(息子)の3人の劇のような表現で踊られます。そして、せりふがすべて方言で話されます。
 仕事をさぼろうとする太郎と、それをいさめるテチョとのやり取りが見物客の笑いを誘い、最後はヨメジョが赤ん坊に見立てた自然石(ヨネマッジョ)を産み落とし皆で祝います。
 郷土芸能には大きく分けると五つに分けられますが、その中の「舞台芸」とも少し違うような気がします。古い田打ちの素朴さがよく表現されてる貴重な芸能です。
 この度は、いろいろお話を教えていただきまして池上様には、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
(写真は高江町太郎太郎踊りと南方神社です。左側の写真の右手は牛です。)
                        

扇寿堂
                       senjudou

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