先日、鹿児島市郡山(旧郡山町)の花尾集落に伝わる「花尾太鼓踊り」について保存会の薗田辰也様よりお話を聞くことが出来ました。
 お話によりますと「花尾太鼓踊り」は年に一回、9月23日に花尾神社に奉納して行われます。この、花尾神社に伝わる太鼓踊りは、文禄元年(1592年)の豊臣秀吉の朝鮮出兵に出陣した島津義弘公が、軍の士気を鼓舞するために打ち鳴らせた鉦と太鼓を後に、踊りに振付けたのが、今日に受け継がれています。
 踊りは、花尾地区の氏子から選び出された壮年.青少年約三十名で、武将に見立てた鉦打ち十名、兵士二十名の太鼓打ちが囲む隊形で踊ります。太鼓を胸に背中に矢旗(約4㍍)を背負ってよく飛び上がって踊ります。また、鉦は陣笠に陣羽織と色鮮やかで鉦のひびきが踊りを盛り上げ、まことに勇壮な踊りです。
 また、ある文献には、花尾神社に伝わる太鼓踊りは、建保年間(1217〜1218年) 今から約七百九十年前からといわれ毎年、島津始祖忠久公、母丹後局を祭神とする郡山花尾権現の杜に秋の彼岸に奉納されたともあります。
 今回は、貴重な資料とお話をお聞きできました保存会の薗田様には、大変ありがとうございました。今後とも、また宜しくお願いします。下の写真は「花尾の太鼓踊り」と「花尾神社」です。
                        

扇寿堂
                       senjudou

386.2:250:188:210:158:P1010004_07.06.07.JPG:left:1:1::
390.2:230:173:210:158:P1010002_07.06.09.JPG:right:1:1::