指宿市小牧集落に伝わります「チョイノチョイ」について、保存会の中野秋美様にお聞きすることが出来ました。
 「チョイノチョイ」は、今から約400年以上前に豊臣秀吉の朝鮮征伐に出兵した島津義弘公の凱旋祝いとして唄い踊られた踊りで、その後 祭事やお祝事の度に踊り伝えられてきたと云われています。そして、昭和3年頃 現鹿児島市喜入町前之浜地区で踊られていた踊りを習い踊ったとも云われています。
 開催日は、特に決まってはいませんが地区の敬老会・小学校の運動会・イベント・市から要請があった時等で踊られます。そして、八幡神社に奉納して行われます。
 「チョイノチョイ」踊は、男性的な唄に合わせて太鼓を打ち鳴らし、踊りそのものは実に派手な服装が目立ち、色物の着物に袴を着けて鉢巻に脚絆・手甲・白足袋・花ぞうり、それにカラフルに工夫をこらした刀と扇子の出で立ちで、顔に女人のごとくに化粧して二人一組で踊ります。
 棒踊りのように打ち合わず身振り手振りで、勇ましさの中にも華麗さを強調している一種の、武士踊りとして小牧の集落に代々受け継がれている伝統芸能です。
 昭和の初め、御大典記念式典に復活されて以来、現在では後継者の育成として毎年保存会員の指導の下に今和泉小学校において子供達に立派に踊り継がれています。
 今回、お話をして頂きました中野さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「チョイノチョイ」と八幡神社です)
                       

扇寿堂
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