金山踊 (鹿児島県さつま町)
薩摩郡さつま町時吉地区に伝わります「金山踊」について、保存会代表者の下市隆治様にお聞きすることが出来ました。
「金山踊」は、踊られる日は特に決まっていませんが、祝い事・催し物・町から依頼等があった時などに踊られます。
「金山踊」の由来は、寛永17年(1640年)宮之城島津氏第4代藩主久通公が藩財政の窮乏を救うため、金を探し当てることを考え 当時の金鉱探査に秀でた山伏(技術者)を遠くは島根県・熊本県より数名雇い入れ、穴川沿いに金を探させました。時吉地区を流れる穴川沿いに逆上って永野に至るまでの険しい道のりの金脈を探す様を表現したのがこの踊りと伝えられています。
金山踊は、右手に錫杖(しゃくじょう)左手に山刀(やまがたな)を持って踊ります。錫杖は、魔除け・獣おどし、左手の山刀は険しい道中の道開きのためのものと云われています。唄の文句は「後は山、前は川」という、たったこれだけを長く伸ばしたり縮めたりして唄うものです。
下市代表のお話では、現在30歳〜50歳台で構成されており 6人が1組となり3組(18人)で踊られているそうです。唄は、下市代表が唄ってられるそうです。
今回、お話をして頂きました下市代表には、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
(写真は「金山踊」です)
扇寿堂 senjudou