薩摩郡さつま町求名下手集落に伝わります「下手鷹踊り」(県指定無形民俗文化財)について、保存会の岩下有三様、脇ケンイチ様にお聞きすることが出来ました。
 「下手鷹踊り」は、以前は稲留神社に奉納しておりましたが、現在は行われておりません。地域の農業祭・文化祭・敬老会、または各イベント等に呼ばれて踊っています。
 踊り子は10名ぐらいで踊っていますが、後継者が少なく小学校5年生〜6年生が中心となって踊っています。
 この踊りの由来は、この求名(ぐみょう)の一帯は島津歳久公の領地で狩猟の目的は武士の鍛錬と地方民心の動向視察の目的もあり、しばしば狩猟を催していました。この狩猟の中に鷹狩りも行われましたが、その鷹狩りの様子を表したのが「鷹踊り」として代々伝えられました。武運長久と五穀豊穣・無病息災などをを祈って踊られます。また、古老の話では、集落の諏訪神社の旧暦7月22日の祭りに奉納されたということです。祖霊祭らしき祭りに、いろいろな動物のでる民俗芸能があることから考えて、鷹踊りも七月の祖霊精霊祭での鷹の供養もしたのではなかろうかと云われています。
 今回、お話をして頂きました岩下さん、脇さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
(写真は「下手鷹踊り」です。写真はさつま町教育委員会文化課より)
                      

扇寿堂
                     senjudou

                       
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