いちき串木野市土川集落に伝わります「土川左官踊り」について、土川小学校の折田教頭先生、塩屋先生にお聞きすることが出来ました。
 「土川左官踊り」は、古老の語るところによると明治維新で禄を失った武士たちは、生きるための手段として左官の職を求めたと云います。屋根の上から下を見おろして仕事が出来るからか、或いは人のやすらぎの場としての家の建築にたずさわることを誇りとしたか、その理由は定かではないがいずれにせよ、左官という仕事に誇りをもち、そのことを世に末永く伝えようとして、この左官踊りが生まれたと言い伝えられています。
 この踊りは、2人(親方と弟子)の左官が壁を塗る仕草をし、1人が三味線を弾き、あと1人が太鼓を叩き計4人で演じられます。鹿児島はんや節の唄と三味線の音に合わせて、土を練ったりそれを投げ渡したりします。また、屋根や壁に粘土や漆喰を塗る動作を面白おかしく演じます。
 左官踊りは、現在 土川小学校の小浜さんが中心になって踊られています。毎年10月の地かえて祭りなどで踊られます。
 今回、お話して頂きました折田教頭先生と塩屋先生には、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
  (写真は土川神社です)
                      

扇寿堂
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