南さつま市大浦町大木場集落に伝わります「大山祇神社山神祭」について、保存会の村田敏雄様にお聞きすることが出来ました。
 「大山祇神社山神祭」(おおやまづみじんしゃやまんかん)は、毎年旧暦の11月の「1のサルの日」に大山祇(おおやまづみ)神社に奉納して行われます。
 約60Kgもあるジャンボ草履が奉納される大木場地区は、平家の落人の里といわれ、昔から副業に草履作りが盛んで木場草履(コバゾイ)として有名でした。
 伝説によると村人は、源氏の追っ手におびえながら暮らしていました。そこで、村に通じる峠道に畳十畳ほどの大草履を置いたところ追っ手は、「この村には巨人がいる」と恐れ退散したということです。以来大草履は、村の守り神とし毎年旧暦の11月「1のサルの日」に行われる山神祭(やまんかん)にこれを奉納しています。
 超ド級の大草履は、わら130束を束ねて作ったものです。片足の重さが約30Kg、直径2mもあります。神事のあと大草履をはき、鳥居から拝殿までの約15mをノッシノッシと歩きます。片足を上げるのも一苦労です。
 このあと氏子たちはヤツデの葉を手に拝殿前に集まり、施餓鬼(せがき)の赤飯を先を争ってもらいます。この赤飯を食べると一年中健康で幸せに暮らせると信じられ、家に持ち帰り家族中で賞味します。
 今回、お話をして頂きました村田さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は大山祇神社と「大山祇神社山神祭」です)
                      

扇寿堂
                     senjudou

  
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