曽於市末吉町岩崎宮原地区に伝わります「世貫神社の御田植祭」(市指定無形民俗文化財)について、宮司の西留正昭様にお聞きすることができました。
 世貫神社(せぬきじんしゃ)では、春の祈年祭が毎年3月26日に行われます。その中で御田植祭・勧学祭・還暦祭が行われ、秋の11月26日に新嘗祭(豊年祭)が行われます。神社には、若宮命(島津忠良公)・常盤命が祀られています。
 御田植祭は、保食神前庭で行われ、例年は雄牛、閏年は雌牛が登場します。
 最初に、氏子二人が樫といぼたの枝の先をカギにして庭面を振り回して、田のうち方をします。次に、神官が牛ほめの口上を言います。「頭ハ神仙ノ山、両眼ハ日月ノ如クナリ。・・・。」
その次は、神牛にスキをつけて庭を回って荒田よみをします。ここで、神官が歌を朗読します。
 これより、種子播きに入り、神官は東西南北で詞を奏しながら種子を播きます。「そもしばしこそ、早山しげ山繁るとも…云々」など。
 最後に、参加者全員で杉の葉を早苗に見立て、円陣を作って田植えを行います。
 今回、お話をして頂きました西留さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は、「御田植祭」の神牛と世貫神社です)
                       

扇寿堂
                      senjudou

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