鹿屋市上高隈町久保田地区に伝わります「高隈中央棒踊り」(以前は久保田棒踊りと呼ばれた)について、保存会会長の江並忠典様にお聞きすることができました。
 「高隈中央棒踊り」は、このブログで5月29にに書きましたように以前は重田棒踊りと一緒に「鉤引き祭り」でも踊られていました。しかし、踊りのテンポの違い・歌の調子の違いなどと、一組6人で踊る重田棒踊りに対して、一組4人で踊る高隈中央棒踊りという違いで、別々に踊られるようになりました。
 毎年、2月の第3日曜日に中津神社で行われる「鉤引き祭り」に重田棒踊りと一年交互に踊られます。「鉤引き祭り」で踊らないときは生涯学習大会で踊られます。今年(2008年)は、2月17日に重田棒踊りが踊られました。
「鉤引き祭り」は、上高隈と下高隈が雄木(二股)と雌木(二股)を山から切り出して中津神社の境内で引き合って勝ったほうが、豊作になるという勇壮な神事です。
 棒踊りの由来は、集落を守るために習った武道が棒踊りになったと云われ、五穀豊穣などを祈願して踊られると云われています。「高隈中央棒踊り」は昭和11年から途絶えていましたが、昭和50年に40年ぶりに集落の長老の方々の協力と、子供育成会を中心に若い人たちの努力で復活しました。踊るのは他にも4〜5年に一度ほど市の依頼により農業祭り、アジア農村研修センターのイベントでも踊られます。
 江並会長のお話として「踊り手の人数不足はないが、歌を唄う人が一人しかいないので、もう一人若手の人がいてくれると助かる」とお話して下さいました。現在は、小・中学生・高校生にも継承されています。
 初めにも書きましたが、保存会の名称が平成19年に「久保田棒踊り保存会」から「高隈中央棒踊り伝承保存会」に変更されています。
 今回、お話をして頂きました江並会長には、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「高隈中央棒踊り」と中津神社です)
                      

扇寿堂
                     senjudou

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