指宿市山川町浜児ヶ水(はまちょがみず)集落に伝わります「サンコンメ」(市指定無形民俗文化財)について、保存会の濱島勝一様にお聞きすることができました。
 「サンコンメ」は新春の1月7日に行われます(以前は旧暦の1月7日に行われていました)。由来は、さだかではありません。記録もありませんが、かなり前から行われていたと思われます。
 サンコンメは無病息災などと書いた紙を貼ったバッチョ笠を被った青年や少年(以前は15歳の少年)が、2mほどの太い孟宗竹(これも無病息災・五穀豊穣などの書いた紙が貼ってある)をかついで、ぐるぐる回り勢いをつけて地面に放り投げる、担ぎ手は次々交替しながら舞います。
 やがて、竹は割れ その割れ目から硬貨(昔は米粒)がこぼれ、これを競って拾い 自宅の神棚に供え「五穀豊穣」「無病息災」などを祈ります。
 サンコンメの語源もはっきりしませんが、「三五舞」「三合舞」「三坤舞」「三籠舞」「三献舞」「三見舞」など伝えられています。また、15歳の「二才入り」(にせいり)の儀式の一つであったとも云われています。
 今回、お話をして頂きました濱島さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
(写真は「サンコンメ」です)
                     

扇寿堂
                    senjudou

  
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