南大隅町佐多(旧佐多町)瀬戸山集落に伝わります「瀬戸山棒踊り」について、保存会会長の岡村邦男様にお聞きすることができました。
 「瀬戸山棒踊り」は、江戸時代天保のころ島津氏が若者の士気を鼓舞したり、いざという時に備える為の武術を踊りに仕組んで、これを農民の子弟に踊らせ鍛錬したのが始まりと云われています。一説には、田植え前後に踊り 豊作祈願や農耕祝いの行事に奉納されたとも云われています。
 戦前は、各種の祝行事に盛んに踊られていましたが、昭和41年の町制施行20周年行事に踊ったのが最後で途絶えたままになっていました。しかし、平成元年に復活し現在に至っています。
 「瀬戸山棒踊り」は、毎年神社に奉納される踊りではなく、町の祝い事やイベント等で踊られます。残念ながら、去年(平成19年)と今年は、まだ踊られていません。
 踊りの構成は、踊り子18名・歌い手3〜4名・のぼり持ちなど4〜5名です。
 踊り子と歌い手は、ゆかたに赤・青・黄色のタスキをかけ、向こう鉢巻をしめて白足袋にワラジかけ姿で、鎌かナギナタを持ちます。
 今回、お話をして頂きました岡村さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「瀬戸山棒踊り」の昔と今の保存会の皆さんです)
                         

扇寿堂
                        senjudou

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