霧島神楽 (鹿児島県霧島市霧島町)
霧島市霧島に伝わります「霧島神楽」について、霧島神楽振興会の江口元幸様にお聞きすることが出来ました。
霧島神宮には、約570年前から霧島神楽が奉納される伝統がありましたが、今から約80年前に途絶えたと云われていました。平成8年7月に霧島町内の民家から発見された約170年前の古文書に33座の神楽が記され、約400年前にも神宮で神楽が奉納されていたことがわかりました。
古文書の発見により平成9年1月、町民の霧島神楽復活の機運が高まり、霧島町教育委員会が「民俗芸能の再興により観光発展につなげたい」との想いから神楽創作事業説明会を開催したところ小学生・80代の高齢者・主婦や自営業者・会社員と豊かな顔ぶれの43人が参加しました。そして、舞の指導を花柳瀧蔵氏に、囃子の指導を中村壽攝氏にお願いして、創作神楽の練習に入りました。平成9年9月23日(秋分の日)霧島神宮の秋分祭に完成した6座を奉納しました。そして、10月 町民ふれあい体育祭において復活して初めて町民の皆さんへお披露目が出来ました。翌年8月に霧島神宮境内において、鹿児島・宮崎両県から神楽6団体を招いて「第1回南九州神楽まつり」を開催し、約3000人の観衆を魅了しました。
昨年、天孫降臨「霧島祭」の一環として行われた「霧島神宮霧島祭」(旧南九州神楽まつり)で10回記念祭を迎えました。
現在、霧島神楽振興会(舞手23人・囃子手11人)で全8座の伝承活動を行っています。
毎年、開催は8月第4土曜日に行われ、霧島神宮に奉納されます。
今回、資料とお話をして頂きました江口さんには、本当にありがとうございます。今後とも、よろしくお願いします。
(写真は「霧島神楽」と霧島神宮です)
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