薩摩川内市高城(たき)町集落に伝わります「高城町太鼓踊り」(市指定無形民族文化財)について、保存会会長の白男川 守様にお聞きすることができました。
 この「高城町太鼓踊り」は今から約400年前、豊臣秀吉の朝鮮出兵の折 島津藩は将兵の士気を高めるため太鼓や鉦を叩いて踊らせたましたが、帰郷後 高城郷では独特の踊りを創作し郷土の民芸として後世に伝えられました。慶長11年(1606年)高城郷民が、高城の領主であった高城備前守重雄(応永29年(1422年)に島津豊久に敗れた)の徳をしのび、高城神社を創設して高城郷の鎮守の杜として祭典し舞楽を奉納しました。これが、「高城町太鼓踊り」の起源であり勇壮にして優雅な独特の太鼓踊りです。
 戦争中から しばらく中断していましたが、昭和34年に高城町の有志により保存会をつくり踊りを再開しました。
 以前は、毎年9月10日に行われていましたが、現在は9月の第2日曜日に近くにある高城神社に奉納するとともに、地域住民に踊りを披露します。
 踊り子も以前は壮年を中心に踊られていましたが、時代の流れとともに、踊り手の確保に苦労し、今は青・壮年から中学生男子まで参加しています。
 今回は、資料を頂きお話をお伺いしました白男川会長には本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
 (写真は「高城町太鼓踊り」と高城神社です)
                       

扇寿堂
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