肝属郡南大隅町佐多の上之園(あげのその)集落に伝わります「上之園太鼓踊り」(あげのその太鼓踊り)について、保存会会長の植木保様にお聞きすることができました。
 「上之園太鼓踊り」(町指定無形民俗文化財)は、今から400年前慶長14年(1609年)に島津氏が琉球に出兵し、その凱旋祝いに踊られたのが始まりと云われています。「上之園太鼓踊り」は「ズッカンカン」と呼ばれ、旧暦6月15日に稲牟礼神社に奉納し祇園祭りに農作物の豊作を祈って踊られています。
 この踊りは、太鼓・鉦・法螺貝・幟の約30名で踊られます。昔は、門(かど)と呼ばれた7つの門(例:上之園門など)から太鼓と鉦を1組づつだし14名で踊られていたそうです。門とは、今の班の前進となったものだそうです。尚、現在でも幟は門ごとに持つということです。
 今回は、お忙しいなかお話頂きました植木会長 また、写真を提供頂きました長濱さんには本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
(写真は「上之園太鼓踊り」と町指定の交付式(平成19年8月25日)そして、稲牟礼神社です)

扇寿堂
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