鹿屋市高須町に伝わります「高須町刀舞」(市無形民俗文化財)について保存会会長の立元良三様にお聞きすることができました。
 伝統芸能「刀舞」を継承しようと刀舞保存会が結成されたのは平成8年のことです。
 平成13年に「高須町刀舞(カッナメ)」が市の無形民俗文化財に指定されました。「刀舞」とは、「長刀舞・刀舞・弓舞・田の神舞・鬼神舞」の五つの舞の総称です。この舞は、もともと波之上神社の神楽舞として明治の末頃まで大晦日に終夜舞われていたと伝えられています。
 八坂神社の例祭は、旧暦の6月15日で祇園祭(オギョンサー)が実施されてきました。明治の末頃(約200年間)までは山車が巡行していましたが老朽化し、山車の代わりに神楽舞を中心に五つの舞を創作して町内を一巡するようになりました。それが、継承されて約100年になります。八坂神社は全国に3000余りありますが最近は夏祭りとなり踊りが主になった町が多いです。祇園祭で神楽舞が巡行するのは珍しく、高須町の誇りとする伝統芸能です。
 祇園祭は、8月の第一日曜日に実施されています。境内で舞の奉納後、町内の巡行が始まります。まず、舞を始める前に行列を整えるために万葉和歌を朗読、唄が終わると同時に太鼓のリズムに合わせて舞い始めます。
 先頭の長刀2人の舞は勇壮です。刀舞は可愛い小学生12人。弓舞は中学生12人で陣笠に浴衣・袴・三色の襷と弓舞は優美で見応えがあります。田の神舞は4人で田の神面に陣笠、ひょうきん踊りに笑いを誘います。鬼神舞も4人、恐い鬼神面で豪快に踊ります。舞が終わると同時に観客の中に飛び込み、幼児が泣き出すまで嚇します。このように、思い出に残る故郷の伝統文化です。
この度は、いろいろお話していただきました立元さんには、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
  (写真は「高須町刀舞」と波之上神社です)
                      

扇寿堂
                     senjudou

286.6:210:152:0:0:P1000414-07.10.11.JPG:left:1:1::
333.9:210:164:0:0:P1000415-07.10.11.JPG:right:1:1::
377:210:158:0:0:P1000416-07.10.11.JPG:left:1:1::
321:210:158:0:0:P1000417-07.10.11.JPG:right:1:1::
302.6:210:158:0:0:P1000418-07.10.11.JPG:left:1:1::
1557.9:210:158:0:0:P1000419-07.10.11.JPG:right:1:1::