鹿屋市吾平町(あいらちょう)麓寺ヶ迫地区に伝わります「持田の棒踊り」について、地区長の松野 翠様にお聞きすることができました。
 「持田の棒踊り」は、明治31年5月頃 鹿児島県川辺郡(現、南九州市)から麓寺ヶ迫へ移住されてきた加覧喜次郎氏が持田の青年、東桂木三太郎氏に棒踊りを伝授され、それを三太郎氏が「持田の棒踊り」として広めたものだそうです。ここの、棒踊りを真影流と銘打ったのは、棒を強く打ち合う踊りの勇壮さを誇ったものです。
 「持田の棒踊り」は、道具は六尺棒と三尺棒を使い、服装は白鉢巻・浴衣・角帯・五色のたすき・手甲・脚絆・わらじがけのいでたちで、六人一組で数組を作り「アラソイ・ソイ」の掛け声高く勇ましく踊ります。
 棒踊りとは、棒を持って踊るもので九州の鹿児島・熊本・宮崎の三県と沖縄各地などで氏神祭や田植祭等に天下泰平、五穀豊穣を祈って行われます。棒踊りは闘争の意味は薄く持ち物を十字に打ち合わせることは、古く悪魔払いの意味があったとされています。「持田の棒踊り」は、毎年11月3日に踊られています。
 今回は、詳しい資料を頂き又お話をして頂きました松野さんには本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
  (写真は保存会の皆さんです)
                      

扇寿堂
                     senjudou

1356.5:210:158:0:0:P1000424-07.10.17.JPG:left:1:1::
1269.5:210:158:0:0:P1000423-07.10.17.JPG:right:1:1::