南さつま市坊津町泊集落に伝わります「泊十五夜踊り」(国の指定無形文化財)について、坊津支所産業振興係 竹原和人様にお聞きすることができました。
 この「泊十五夜踊り」は、旧暦8月15日に泊の九玉神社に奉納して踊られます。十五夜行事を併行して踊られ、踊りこわしの奇習もあります。
 明治初年、鳥越集落の鮫島太平次が伝えたといわれています。昔はゆかたで踊っていましたが、今は派手な服装になっています。青年が中心となり泊公民館より列をなして九玉神社まで踊り(今は小学生が中心になっています) 帰り道は、神社で奉納されていた帆柱を青年を先頭に、扇子を持った少女達の踊りが続き、男子がハチマキ笠をかぶって続きます。そして、公民館まで帰ります。夜七時ごろになると女性は、浜にでて踊り そこに、先ほど書きました「踊りこわし」と呼ばれる風習が行われます。女性達が浜で輪になって踊っていると、青年たちが気勢を上げながら踊りの輪の中になだれこみます。不意をつかれた女の子たちは、奇声をあげて逃げ惑います。踊りこわしをします。男たちの中には、自分が好意のある女性の裾をやぶり、会う口実にしたということです。
 今回は、詳しい資料も頂ました竹原さんには本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いします。
( 写真は「泊十五夜踊り」と九玉神社です)
                       

扇寿堂
                      senjudou

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