先日、加治木町木田集落(鹿児島県)に伝わります「木田太鼓踊り」について保存会会長の岩下俊男様にお聞きすることが出来ました。加治木町には、起源を同じにする”太鼓踊り”が4集落に伝わっています。以前(6月27日付)にも、このブログで書きました”西別府の太鼓踊り”をはじめ反土・小山田の集落です。
 由来も同じで、今から三百六十余年前の慶長の昔、加治木町の領主島津義弘が江戸に伺向した折、江戸では疫病コレラが大流行し、あらゆる修法も効き目なく市民は戦々恐々たる有様でした。このとき、たまたま駿河の弥仏踊り(念仏踊り)が市中を練り歩いたところ、さすがに猛威をふるった疫病もたちまた下火となって終息しました。義弘はこれを見てその功徳の偉大さに驚くとともに、朝鮮役の凱旋記念にもと考え家臣の中から強記の智者、加治木郷岩原の牧之瀬と山田郷の池田の両人を選んで派遣し、その踊りを習得させ、それにいろいろと工夫を凝らして出来あがったのが今日の加治木の太鼓踊りです。現在は、毎年8月16日に春日神社に奉納し行われています。
 この度は、資料までいただきまして岩下様には本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。
 (写真は「木田太鼓保存会の皆さん」と「春日神社」です)
                        

扇寿堂
                     senjudou

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