今回は、指宿市宮地区(鹿児島県)に伝わる「坂田踊り」につ
いて、揖宿神社宮司の幸野昌廣様にお聞きすることが出来また。
 この踊は、男らしい大振りな処作と上品な服装が相まって、優
雅な芸能になっています。
 由来としては、島津氏の参勤交替の時ののぼり歌で、旅の疲れ
やつれづれを慰めたのにちなむという説があります。しかしこの
説は、歌詞と侍姿の服装を見ての説と思います。歌詞については
近世小歌にほかならず、江戸時代の揖宿神社氏子の農民たちは、
当時のはやり歌のうちから良いものを選んで、また振りも上品な
優雅なものを選んで、だいじな御旅所で踊って見せたものです。
それが、大好評で以来何百年か踊り続け磨き上げてきたというの
が真相ではなかろうかということです。
 この「坂田踊り」は、彼岸の中日、揖宿神社のハマデバイの折
に宮が浜か潟口の御旅所で踊られるそうです。以上、初めての訪
問で詳しい資料まで頂きました、幸野様には、本当にありがとう
ございました。今後ともよろしくお願いいたします。
(写真は揖宿神社です)
                       

扇寿堂
                      senjudou

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