「チョイのチョイ踊り」は、喜入前之浜に今から二百数十年前から郷土芸能として伝承されてきた踊りです。その話を、スタッフが、チョイのチョイ保存会の横峯幸博様に詳しく聞くことが、出来ました。
 この踊りの名称は、踊りの途中にあるハヤシ言葉「サーのチョイ」から来ているものと言われています。
 西の山一つ越えた加世田方面から伝わって来た者とされ、その後地区の門外不出の踊りとして代々継承されて来たものです。
 この踊りは、縁起を呼び込む目出度い踊りとして伝えられ、昔から集落地域の慶事等で踊られて来ました。初めに水神神社に奉納してから踊られます。
 由来は、島津義弘公が朝鮮出兵凱旋祝いに踊ったとも言われています。男が女装にふんするこの踊りは、その昔敵城に攻め込む時なかなか難攻であったので敵の目をごまかすために、兵士を女子に見せかけ、その油断に乗じて大勝利を博することが出来たと言われています。それがそのまま今日まで伝承されているそうです。
 青壮年の踊りとして勇壮活発を旨としていますが戦時中はやむを得ず女子青年も踊りに参加しました。踊り子の衣装は戦場のいでたちであり、刀と扇子を持って踊ります。
 今回は、保存会の横峯幸博様に詳しくお伺いすることが出来ました。本当にありがとうございました。これからも、スタッフ一同お役に立てるよう頑張ります。
 (喜入前之浜チョイのチョイ踊り保存会より)
                        

扇寿堂
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